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桃色タンポポ☆ハーモニー~音楽の楽しさを届け

演奏会の様子
代表の鋪(しき)恵利加さんは、大学生の時、教員免許取得のため介護施設での実習を体験した。「たまたま利用者の前で歌ったところ、会話が不自由だった認知症の方が、『静かにして、私は歌を聴いているの』と注意したんです。その時、音楽のすごさを感じまた」
その体験が原点となり、2011年4月、「桃色タンポポ☆ハーモニー」を設立し、高齢者施設などでボランティア活動を始めた。古くから歌い継がれている唱歌、童謡、クラシックや現代の名曲の演奏を通して音楽の楽しさや温かさ、感動を伝え、よい曲を広めていくことが目的だ。
現在のメンバーは、歌担当の鋪さんと、ハーモニカ、ピアノを担当する2人と合わせて3人だが、仕事などで都合がつかない場合、1人で駆け付け、演奏することもある。無償の演奏活動を無理のない範囲で行うということを主旨としているためだ。
1月24日、「きらめいと武蔵小杉」で演奏会が行われた。この日は二十数人のデイサービスの利用者の前で、鋪さん一人でキーボードを駆使し、独唱や合唱を楽しんだ。「施設ごとに反応が違うので選曲には苦労します。今後は施設だけじゃなく誰もが無料で聴ける場所で演奏しいろんな人に聴いてもらいたいですね」。鋪さんの頬が緩んだ。
(2012年2月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・鈴木典信)

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