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デイサービスさくらの丘~心地よい空間目指し

座りながらできる体操を利用者に指導している様子
百合ヶ丘駅から、コミュニティーバスに乗って約6分。高石5丁目にある高齢者デイサービスの建物に着く。周辺の坂道には、毎年春になると見事な桜が咲き、歩く人々の心を明るくしていたが、開発のため、ほとんどが伐採されてしまった。この施設を訪れる人々に、その温かさを伝えたくて「さくらの丘」と命名した。
運営する笠原泰子さんは、1996年から介護の仕事に就き、現場の相談援助などを通じ、切実な思いや悩みを体感したため、少しでも不安を和らげ、安心して過ごせる心地よい空間を提供したいと、2011年3月に家族の理解を得て、この施設を開設した。
建物設計には車いす生活をしている専門家も加わり、細かい心配りがなされ、風呂の天井にはヒノキを使用するなど、木のぬくもりが安らぎを与えている。
太陽がさんさんと差し込むサロンでは、利用者がゲームを楽しむ。一人一人の潜在能力に着目、本来できることをできるように、その人らしく、毎日が楽しく暮らせるように支援していく姿が、心から湧き出る笑顔から感じとれる。
人生の最後のステージを、尊厳をもって生きる、そのお手伝いができる喜びを感じながら、地域の人々の支援をもらい、活動は軌道に乗った。
(2012年3月17日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)

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