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神庭・里山を楽しむ会~保全通し 自然を満喫

紙芝居を用いて参加者に竹の生態を説明している様子
川崎市高津区蟹ヶ谷は、古くは神庭(かにわ)村だったという。井田山のある中原区との境に孟宗竹(もうそうちく)の竹林が広がる神庭緑地は、2002年に特別緑地保全地区に指定された。緑地は放置しておくと暗く危険な場所になってしまう。「神庭・里山を楽しむ会」は、人が手を加えてこそ生きてくるこの里山の保全と維持管理を06年から続けている。
会員は100人を超えるが、常時活動できる40人ほどが毎月第2日曜・第3水曜・第4土曜に年間作業計画に基づいた活動を行う。春には誰でも参加できるタケノコ掘り会を開催。ベテランも初心者も土を掘りながら和気あいあい、今年は150人余りが参加した。会場ではメンバーが手作りの紙芝居で「なぜタケノコを掘るのか」、「なぜ間伐をするのか」といったことから竹の生態を伝え、親子らがうなずきながら学んだ=写真=。
間伐材を使って、ベンチ、ほうき、花器の他、鳥の餌置き台の取り付けや、トンボやチョウなどの昆虫や恐竜の精密な竹細工も楽しんでいる。草刈りはかなり大変な作業だが、自然を満喫できる里山に魅力を感じる気持ちのほうが勝る。同会世話人の戸枝増三さん(68)は「まず『楽しむ』という気持ちですね!」と活動が持続する秘訣(ひけつ)を語る。3日には、ジャガイモ収穫祭が行われ、大勢の子どもたちが収穫体験をする予定だ。
(2012年6月2日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)

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