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川崎市高校生復興応援隊~僕らが見た釜石市

活動報告会のチラシ等を持つ学生たちの写真
東日本大震災から1年たった春休みに、川崎市内の高校生36人が、岩手県釜石市でボランティア活動を行った。川崎市社会福祉協議会が企画し、「2泊4日」でボランティアバスを運行、自分たちも被災地で活動したいという高校生の思いに、少しでも手伝いができたらと実施したものだ。
「現場はテレビのニュースと同じ光景だったが、臭いにはびっくりした」、「ひざを突き合わせて現地の人の悩みを聞いたとき、先の見えない不安が、痛いほど胸に伝わってくる」など、体験を通じて一人一人のそれまでの被災地に対する考え方が変わっていった。その思いは、最終日の夜の交流会で大きく前進した。一人の女子高校生の言葉が、仲間の心を動かしたのだ。「この貴重な経験を、皆に伝えて、一緒に考えていこうよ」。
メンバーはその後ミーティングを重ね、来月8月2日の活動報告会の開催を企画。当日の発表のための資料作成など、今は準備に追われている。
釜石の高校生とは今もメールで連絡を取り合う。しかし、家があって家族がいる自分たちのような普通の日常を、震災によって現地の彼らが一瞬にして失ったことはいつも心にある。
会は午後6時半から高津市民館大ホール、参加無料である。問い合わせは、ボランティア活動振興センター 044(739)8718。
(2012年7月28日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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