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県立高津養護学校「おやじの会」~子の障がい語る仲間

障害を持つ子供達のことを話し合う父親たちの様子
県立高津養護学校に通う知的障がいの児童、生徒の父親たちが子どもたちのことを語り合う場として「おやじの会」(会員数34人)を立ち上げて3年。
子どもへの思いを語る中、2年目からは「進路、成年後見制度、グループホーム」などが議論され、それらを有志によって具体化しようと取り組んでいる。
代表の北村奨さん(44)は「子どもが養護学校に行き始め、少し安心した」、一方「母親たちに比べて、父親たちはネットワークがなく、取り残されている気がした」という。
子どもの将来のために何を、どのようにしたらよいのか分からず、もんもんと過ごしていたが、「ほかの父親たちも同じ思いではないか」とおやじの会の発足を呼び掛けてみたところ、「北村さん、声を掛けてくれてありがとう。私たちもどうしたらいいか分からなかった」と17人が集まってくれた。
おやじの会の出発点だ。初会合では父親たちは、障がいをもつ子どもに対するあふれんばかりの思いを語り続けたという。
北村さんは「知的障がい者の仕事、暮らし、余暇を総合的に理解することが重要であると気づき、自分に何ができるかと考え始めたのはおやじの会を始めてから」という。それは同じ境遇の父親たちが思いを共有し学び合う大切さを教えてくれる。
(2012年9月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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