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NPO法人多文化家庭支援センター~文化の違い乗り越え

悩みや不安を語り合う参加者たちの様子
NPO法人多文化家庭支援センターは2009年、国際結婚の家庭をはじめ文化の違いで悩む人々のために生まれた。
事務局長のエインズワース(岡本)千明さん(54)はその中心人物。米国から帰国後、4人の子どもを育てながら、PTAや地域でのボランティア活動をした。
長男が小学4年生の時、学校で級友に「米国に帰れ」と言われたことがきっかけで、同じ境遇に置かれた子どもたちが集える場をつくろう、また、言葉や文化の違いで悩みを持つ親の支援をしていこうという思いで団体を立ち上げた。
主な活動は、日常生活や文化の違いで生じる悩みや不安に対する相談、国際結婚という同じ環境の家族が集える行事やキャンプの開催などである。行事でみんなが集まると、参加者同士で悩みを語る場が自然と生まれる=写真=。しかし、悩みを共有しても相談に応じられる人材が少ないのが課題だった。
そのため、新たに「多文化家庭支援アドバイザー」の養成講座を開設し、相談に対応できる人材を育成している。
国際結婚を含む多文化家庭を支援することは、日本の国際化にもつながる。文化は一つではないことに気づいてほしい」と千明さんは訴える。
(2012年9月15日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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