文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >NPO法人子どものための机基金~子どもたちの夢応援

NPO法人子どものための机基金~子どもたちの夢応援

エチオピアで机やサッカーボールを贈り届けた時の様子
内藤幸彦さん(66)は長年エチオピアに机を届ける運動をしてきたが、2年前、次の目標として留学生受け入れを目指しNPO法人「子どものための机基金」を立ち上げた。
始まりは1992年にロータリークラブの国際支援活動でエチオピアを訪れたこと。内藤さんはエチオピア青年協力隊第1期生で、天然痘撲滅のため農村を回った。それから20年たっても人々の貧しい状況は変わらず、学校はあるが机も椅子もないと知る。その時訪れた学校の要望に応え、4年後に机100脚を小学校に贈り届けた。
毎回、エチオピアの工場で3人掛けの椅子付き机を製作。直接手渡すと、村総出で歓迎を受ける。広く机を届けるため同じ村には行かない。会員数は家族を含め10人。地元中原区の団体や個人を中心に資金協力をいただき、これまで1750脚の机を届けている。
昨年11月に10回目の支援活動を行った。内藤さんは公用語アムハラ語で直接「一生懸命勉強していつか日本に来てほしい」と話かけ、机のほかに川崎フロンターレのサッカーボールや西中原中学校PTA寄贈の鍵盤ハーモニカなどを贈った=写真=。
「実践できる人に参加してほしい。一緒に子どもの夢を応援したい」と学童保育・進学教室を営む内藤代表理事は訴える。
(2012年9月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業