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ぐるーぷ・もこもこ~届け、手作りの温かさ

制作した絵本やおもちゃを手に持つ女性たちの写真
布の柔らかい感触や温かさを生かした絵本やおもちゃを制作しているボランティア団体「ぐるーぷ・もこもこ(平松幀子代表)」。新百合ケ丘を拠点に、主に障がいのある子どもたちや養護学校、老人施設、図書館などに作品を贈る活動を30年以上続けている。
音が鳴ったり、着せ替えができたり、大人もワクワクするような仕掛けがある絵本やおもちゃは、初代代表で今は顧問の野口光世さん(78)=写真左から2人目=がほとんどをデザイン。アイデアあふれる作品を会員が一針一針丁寧に仕上げていく。
メンバーは各地でお話しの会を開催したり、ワークショップを行っている。震災後は被災地にも作品を贈り続け、メンバー自らが制作キットを携えて現地で講習会を開くこともある。
「障がいのある子どもやお母さんたちとの出会いは、私自身の生き方を見直す道しるべになりました。互いを大切に思う優しい心が広がることを願いながら作り続けたい」と野口さんは語る。
材料費や郵送費など必要な経費は民間企業が援助の手を差し伸べてくれたが、公的な助成金は打ち切られてしまった。作業場所や保管場所の賃料は年間20万円以上。多くの子どもたちに届けるにはまだまだ作品を作る人手も公的援助も必要だ。
(2012年10月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐々木直子)

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