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池本正純さん~学生が地域を活性化
今からおよそ10年前、2人の学生からの「ベンチャー企業として起業したい、会社経営の実務を教えてほしい」との相談が、きっかけだった。学生は大学の講義では体験できないことを求めている、また自分たちが成長する場を求めていると、専修大学の池本正純教授(経営学部)は、学生に気づかされた。池本教授は、2006年に学生が自分で考え行動する「課題解決型インターンシップ」制度を大学内に提案、創設となる。
その狙いは、教室の座学では身につけることのできない、課題を発見し解決する能力、決断力、人間関係構築力を身につけることだ。
本年度、課題解決型インターンシップは、禅寺丸柿まつり、NPO法人多摩川エコミュージアムなど、川崎市と連携し、市内の企業、商店街、NPO法人を中心に26の受け入れ先に、延べ324人の学生が参加。企業と一緒に新商品開発やイベント企画・運営をするなど、学生が中心メンバーとなり活動している。
こうした取り組みについて、池本教授は「学生は社会と関わり成長し、自信をつける。また、受け入れ先は人手不足の解消・新鮮な目線でのアイデア受け入れが可能となる。その結果、地域活性化につながり、まちが元気になる」と話している。
(2012年11月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・加藤紀広)