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とどろき学習室・よこはま学習室~被災の子に居場所を

放課後に学習室でべをする子ども達の写真
元気いっぱいな小学生、ちょっと繊細な中学生、制服姿の高校生。そんな一見、どこにでもいそうな子どもたちが放課後に小杉こども文化センター(中原区)で肩を寄せ合い勉強している=写真=。彼らは、東日本大震災を受けて避難生活を送る東北の子どもたちである。
そして、ここで勉強を教えているのは「とどろき学習室・よこはま学習室」に登録している大学生たちだ。週4回、川崎と横浜で子どもたちに勉強を教えたり、一緒に遊んだりして子どもたちの居場所づくりを目指している今年は県立高校に2人合格した。
この学習室の始まりは、とどろきアリーナ一時避難所での学習支援だった。避難所の閉鎖後は活動を同センターに移した。今年8月には宮城県東松島市でも開催し、延べ900人の子どもたちに支援を行った。
学習室に登録する学生は約60人。通ってくる子どもたちは2カ所合せて現在25人。神奈川県内に住む被災者は約3000人で、学習室の存在を知らない人も多いという。代表の鈴木健大さんは語る。「夢を諦めさせません。近くに被災した子どもがいたらこの活動を知らせてください」。問合せはshonan-cafe.route134@jcom.home.ne.jpへ。
(2012年12月1日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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