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NPO法人あかね~厚遇目指す手法多彩に

作業所の様子
トントンと音を立て、皆それぞれ作業に打ち込んでいる。ここは「NPO法人あかね」の作業所=写真=。人生の途中で、病気を患うなど障がいと共に生きることになった方々の職場だ。ハードディスクから稀少金属を取り出す分解作業を行っていた。
あかねでは、障がい者が生きがいを感じ、輝きながら働ける場を確保するのと同時に、どうすれば厚く遇することができるかを常に考えているという。そこで行われているのが、職員・ボランティアによる多角的な活動。農作物の生産、それらを原料とするジャムや化粧品作り、炭焼き、庭木の剪定(せんてい)など、賃金アップにつなげていく。
「いい物しか売らない」と語るのは理事長の佐藤さん。国家資格を持つボランティアをも擁し、減農薬などにも最大限に気を配るその姿勢には、本格的でかつ熱き「生産者」の姿も重なる。
しかし、何よりうれしい瞬間は、やはり障がい者の「ありがとう」が聞けた時。口コミだけで3500本売れる人気商品「AKANE」ワインも皆の思いの結晶だ。
(2009年1月31日 神奈川新聞掲載 市民記者・山本雅恵)

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