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EM普及活動研究会~蛍飛び交う環境目指す

作業の様子
昨年11月「EM君頑張って」と、川崎区内の小学校の5年生全児童が屋外プールにEM発酵液を投入した。今年5月までヤゴが生息する環境を目指す。コメのとぎ汁、砂糖、塩、EMで作ったペットボトルの発酵液を、児童は毎日2週間、色と音とにおいで、最後はpHと糖度を観察し完成させた。キャップを開けるとシュッという音と、果物と甘酒が混ざったような香りが漂う。こうした環境授業を、吉田賢治代表(60)と会員たちは市内小学校で行っている。
微生物には人間にとって良い働きをする善玉菌と悪い働きをする悪玉菌、どちらにもつく日和見菌がある。善玉の有用微生物群(EM)が他の微生物と共存共栄することで悪玉の腐敗菌を抑え環境改善に役立つという。
約8年間の個人活動後の2003年、代表はEM普及と指導者育成、再資源化と環境浄化を志して会を設立した。生ごみ処理・肥料用のEMボカシ作り=写真=、河川や池のヘドロ浄化実験に挑む。「子供のころのようにシジミが採れ、蛍が飛交う環境に戻したい」と夢は尽きない。
(2009年2月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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