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新城高等学校「交流バンド」~世代を超えたメンバーで演奏
合奏室の出入り口付近には、ひときわ目立つ大きなコントラバス。子育ての合間に自分の時間を楽しむ主婦。トロンボーンを演奏中の父親の後ろで、おとなしく絵本を見ている子どもたち。
県立新城高等学校吹奏楽部は、部員数がわずか5人のため合奏が難しかった。そこで顧問の柳沼憲教諭が「地域交流バンド」の編成を提案。楽器を持っている18歳以上の地域に在住・在勤の市民に参加を呼び掛けたところ、すぐに60人近くの老若男女の応募があった。
「小さい楽器が多くなるのでは? と心配したけれどバラエティー豊かな楽器のバンドができた」と生徒の大岩霞さんはうれしそうに話す。
昨年の4月から毎週土曜日、パートの練習と合奏=写真=を行いながら切磋琢磨(せっさたくま)。商店街などのイベントでも楽しい曲を演奏して喜ばれた。1年生1人と2年生4人の部員と共に、学校周辺の地域住民らによる地域交流バンドが演奏する第33回定期演奏会。3月26日開催に向かい、世代を越えた音楽好きの熱い思いが音に重なっていく。
(2009年2月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)