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こころNETし・え・ん~食への思いがいのちつなぐ
「お弁当ですよ」「ありがとうございます」‐言葉をかけあうことで、ひとり暮らしの高齢者の安否が確かめられる。
戦後の貧しい時期、「食が、いのちをつなぐ」思いを塩倉基枝さん(70)は、ひと一倍味わった。その思いを行動で示したいと、8年前、百合丘に配食を中心としたコミュニティサロンをNPO法人として、三村益雄理事長(84)と立ちあげた=写真=。
調理担当が作った弁当を、配食担当が夕食として週6日利用者に届ける。管理栄養士でもある塩倉さんは利用者40人の栄養バランスに気を配る。利用者の家族からのお礼の便りは、スタッフの心をなごませてくれる。
収支面では赤字という厳しい状況におかれている。収支の改善のためには、この事業に賛同してくれる人の支援が求められる。6月から第2・第4金曜日の午後「学んで作って支えあい」をモットーに料理教室を開催する。「『こころ・からだ、元気に』という初心に立ち戻り、楽しく活動を続けていきたい」と塩倉さんの思いはますます熱い。
連絡先は、塩倉さんTEL044(954)3182。
(2009年5月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・小林光治)