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大師河原干潟館運営委員会~楽しみ知る豊かな自然

干潟の泥の中に入り、手や脚を泥だらけにしてカニなどを探す子どもたちの写真。大人も見守っている。
「ほら、大丈夫だから触ってみて」。網の中の小さなカニに「いや~こわい!」としり込みする子、少し汚れただけで着替えたいと言う子、長靴が泥に埋まって身動きできない子。このような子どもらが、数分後にはみな笑顔で生き生きと泥の中を歩き回り、自分で石をどかして「ここにもいるよ!」と歓喜している=写真=。
青く広がる空と海と多摩川、そこを行き交う飛行機とモノレールそして船。多摩川八景にもなっている羽田空港に面した多摩川河口に、ヨシ原が繁り潮の満ち引きと共にチゴガニ、ハゼ、シジミなどが生息する干潟が現れる。ここでは大師河原干潟館主催の他、市内外の学校や各種団体による干潟や野鳥などの自然観察会が開催され、干潟館はその案内や支援を行っている。
館内にある河口周辺の生物が泳ぐ水槽には、生き餌(え)を与えて子どもらに自然界の食物連鎖も見てもらう。「まずは、干潟の豊かな自然を楽しんでほしい」と話すスタッフの寺尾祐一さん。泥だらけで生きものに夢中になる“童心”をよみがえらせる力がここにはある。
(2009年5月30日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)

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