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ろう高齢者ミニデイサービスななのわ~スイカ割り楽しいね

室内でスイカ割りを楽しむ様子
耳が聞こえないために、家に閉じこもりがちな、ろうの高齢者たち。そんな人たちが、安心して楽しく一日を過ごせるようにと立ち上げたグループ「ななのわ」。ボランティアメンバーは、全員ヘルパー2級資格を持ち、手話ができる10人だ(ろう者も含む)。
きっかけは、川崎市聴覚障害者情報文化センターのロビーで一人寂しくお茶を飲む、家族のいないろう高齢者の姿だった。会のリーダー望月桂子さん(ろう者)は語る。「神奈川には、高齢者の施設やデイサービスはたくさんあっても、手話で楽しく利用できる施設は一つもなかったのです」。
5年目となった現在、元気な70歳代のろう者が約20人、井田老人いこいの家に毎月第3水曜日に続々と集まる。「皆とおしゃべりしたり、お昼を食べるが楽しくて仕方がないの」。利用者の顔から笑みがこぼれる。
今年も恒例のスイカ割りの日がやってきた=写真。目隠しをしてクルリと回ったら、さあ棒を持ってスイカに前進だ。割れても割れなくても、おやつはスイカで大にぎわいだ。
NPO法人川崎市ろう者協会への問い合わせは、ファクス044(752)5559まで。
(2009年8月15日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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