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音楽と朗読の会「和・輪・わっ」~音・歌・声が重なり合う

音楽朗読劇の様子
「おかあさーん、おかあさーん」
安寿(あんじゅ)と厨子王(ずしおう)の嘆き悲しむ声が中原市民館のホールに響き渡る。バックに控えた箏(こと)や三味線の生の音がよりいっそう、場をもり立てる。
さる8月22日、音楽と朗読の会「和・輪・わっ」が公演した森鴎外原作「山椒大夫」の音楽朗読劇の舞台の一コマだ=写真。
きっかけは、10年前の小学校の読書ボランティアだった。子どもたちの笑顔が見たいという思いは次第にレベルアップを目指し、現在プロの指導を受けて取り組むまでになった。演奏部門の和楽器やピアノ奏者は、劇中の効果音はもちろん、作曲、コーラスまで自分たちでこなす。メンバーは、30歳代から70歳代の20人の女性たちだ。
この会の代表・達(だて) 美鶴さんは語る。「良い作品の仕上がりには、メンバーで議論を尽くすことが必要です。去年の『龍の子太郎』の成功も自信になりました」。
このサークル名の由来には、人の和をつなぎ、輪を広げ感動してびっくりさせようという思いが込めらている。
(2009年9月19日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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