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シニアみやまえの会~見守り巡回で救出マップ
「シニアみやまえの会」(森川一郎会長)は、宮前区鷺沼地区で外出の機会が少ない高齢者の見守り巡回をしている。暮らしの中の不便解消や介護保険の利用方法などを説明する=写真。
メンバーの寺井正也さん(75)は世間への恩返しにと、退職の翌月(2000年1月)から児童の交通安全指導を始めた。そのうち、地域の高齢者の安否が気になりだした。
会では、巡回で分かったことをもとに災害時救出マップを作っている。災害時に家のどこへ救出に向かうか、高齢者に適した避難場所はどこか、プライバシーに立ち入ることだけに困難はある。
しかし、「孤独な思いでいたたまれない時、あの人たちが気に掛けてくれている」と心安らぐ高齢者がいることを知った。「一人暮らしの男性にアサリの味噌汁をお分けしたとき、その喜びように目頭が熱くなった」という。
「お母さん、あのおじさんが僕たちの交通安全をしてくれる人だよ」との声に、「だれかが気に掛けてくれる。それは子どもにも高齢者にも伝わっているのですね」この思いが、寺井さんたちの活動を支えている。
(2009年10月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)