文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >うつ病支援の会あさお~体験ベースに伝えたい

うつ病支援の会あさお~体験ベースに伝えたい

代表の写真
ショッキングなデータがある。11年連続で3万人を超す日本の自殺者。その72%は亡くなる前に精神科や自治体の相談窓口を訪ねていたという(NPO法人自殺対策支援センター ライフリンクが行った300人以上の遺族からの聞き取り調査による)。なぜ、彼らのSOSに答えられなかったのか。
「うつ病支援の会あさお」を2008年11月に立ち上げた田中元介さん(62)=写真の原点はここにある。自身も、職場の人間関係のストレスでうつ病になり入退院を繰り返し、自殺をも考えた体験をもつ。
退職して、地域の「ASAO健康井戸端会議」に参加。うつ病支援の団体が川崎市にはないことに気づき、活動をスタート。現在、会員数は30人、「福祉パルあさお」で定例会、個別相談、学習会を行っている。自分の経験が役に立てばと、田中さんが孤軍奮闘している姿が見える。
「会の存在を麻生区で周知すること。できれば、うつ病経験のある方にサブリーダーになってもらい、隣の多摩区にも活動を広げていきたい。」と、目指す姿を力強く語った。
連絡先は、田中さんTEL:044(953)4363(ファクス同じ)。
(2009年10月24日 神奈川新聞掲載 市民記者・植木昌昭)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業