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読み聞かせおはなしのはな~子どもたちと絵本を楽しむ
「おしろい花の絵本を読んで、花の種を子どもたちに配った時、一粒一粒をじっと見つめていた子どもたちの姿が忘れられません」
そんな話から切り出した、読み聞かせボランティア「おはなしのはな」代表の秋山登代子さんは、子どもたちに絵本を読み聞かせてまだ1年と少し。幼い子たちの母親でもあるが、ほんの少し前までは地元小学校にはほとんどつながりがなく、また、あまり興味も持たなかったという。
「図書ボランティアでもやれば学校や子どもたちの様子がわかるかなと思って」。そんな気持ちで参加した「読み聞かせ講座」がきっかけで、今では川崎図書館での月一回の「おはなし会」=写真=や、地元小学校での読み聞かせ活動を重ねる。
「友だちに向かってきつい言葉で責めたてていた子が、私が読み聞かせた絵本を手に取ってじっと見つめていたんです。絵本って、子どもにとって安心できる場所なのかなって」
秋山さんは子どもたちと一緒に「絵本にふれて楽しみたいだけ」。何かを教えたり伝えたりするのは「少し苦手です」と話す。
(2009年11月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐川麻理子)