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気象実験クラブ~「なぜ」通じて 科学に興味を
水道に子どもたちが集まり、ふたと底の真ん中に穴をあけたペットボトルに水を入れ、逆さにして円を描くように力いっぱい振った。ふたがわりの指を外すと、勢いよく水が流れ出す。中の水がグルグル回転し、長く伸びた。「できた!竜巻」「うわっ、すげぇ」。
これは、科学技術振興機構からの委託で開催した「お天気実験」の一つ「竜巻の実験」。気象予報士であるメンバーが自然現象を実験で再現、気象やお天気を子どもたちにわかりやすく、楽しく学んでもらう。
横須賀市で開催した今回は、川崎市内で行った4回を含め、県内で行う最終回だ。約50人の子どもたちが、「真空の力」「気圧の上昇」「竜巻と雲をつくる」の三つを体験した。身近な道具を使い、全員が体験できるよう小人数の班ごとに指導や説明を行うなど、工夫を重ねる。
「子どもたちに、実験を体験して『なぜなんだろう?』と、気象や科学に興味をもってもらいたい」。代表の佐藤元(はじめ)さん=写真中央=の願いだ。
小学1年の女子児童は「雲って、あんなに簡単にできるんだ」と驚いていた。
連絡先は佐藤さん電話044(811)2628。
(2010年4月3日 神奈川新聞掲載 市民記者・志田麻依子)