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川崎から公害をなくす会~生きる権利 求めていく

事務局長の写真
「ケースワーカーとしてぜんそく患者から相談を受けたことに始まり、発生源で公害を減らすことに向かった」と神戸(かんべ)治夫会長(65)は振り返る。1969年、「川崎から公害をなくす会」は医療生協や発生源の労組員、住民などで結成。
99年に川崎公害訴訟で国と和解解決した後も、まちづくりに取り組みながら、「硫黄酸化物などは改善されたが、窒素酸化物や粒子物質などによるぜんそく患者は年々増えており、川崎の公害は解決していない」と訴えている。
会結成当初から大気汚染測定を行い、71年、機器の設定値以上の高濃度汚染時は過小な値で発表されている事実を突き止め、市に是正を迫った。田辺秀雄事務局長(65)=写真=は「公害ばか」と言われながらも測定を続け、2006年に観測網拡大のため大気汚染測定連絡会を立ち上げ事務局長となる。毎年2回、市内の千ヶ所以上で二酸化窒素を測定している。
「故郷の環境を守るためにも、公害の解決とまちづくりが必要だ。きれいな空気と生きる権利を求めていきたい」と会長は言う。連絡先は、なくす会事務局 電話044(211)0391。
(2010年5月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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