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かわさきコッコロ 鈴木章之さん~声掛け通じ 虐待防止へ

オレンジリボン運動の様子
地域の声かけで子育て中の親子を虐待から救いたい。NPOかわさきコッコロ理事の鈴木章之さん(43)は、麻生区の岡上こども文化センターの館長で、児童の健全育成とオレンジリボン運動(児童虐待防止)に取り組む=写真左=。
虐待の発見や防止には、地域の人の協力が必要だ。鈴木さんは「にわかに児童虐待を判断することは難しいけれど、地域の人々が登校する児童におはようと声をかけることはできる」という。毎日続けていると、あいさつを返すようになる。一方で、表情や衣服から元気のない子に気付く。それが虐待の発見と防止につながる。
子育ては、毎日が子どもの感情とのぶつかり合いだ。相談相手のいない「孤育て」も多く、地域の親や子どもに「いつでも相談においで」と呼び掛ける。話すことで「孤育ての不安」が和らぐこともある。
「地域で、あいさつや言葉を交わす機会を広めることは、保護者やおやじの会だけでなく、企業の地域参加活動としても可能なこと」。みんなが少しずつでもできることをすることが虐待防止の広がりになる。
連絡先はコッコロ事務局  電話044(987)8110。
(2010年11月20日 神奈川新聞掲載 市民記者・小島博記)

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