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かわさきTMO~音楽で楽しく 歩ける街に

川崎銀座商店街の一角で行われた演奏の様子
「音楽を守ろうとする人がいるから、安心して路上で歌える。でも音響は迷惑にならないよう気を使う」とプロを目指す続城(つづき)健太郎さん(32)。「かわさきバスカー」の認定を受け、11月27日、川崎銀座商店街で初演奏した=写真=。
「バスカー」はロンドン地下鉄生まれの路上芸術表現者のこと。その存在と生の音楽を通行人に届けることで、街の雰囲気が良くなり、犯罪が減少したという。この文化の仕組みをつくろうと、川崎駅周辺の商業者を中心にする「かわさきTMO(タウンマネージメント機関)」が始めた。合法的に歌える場を6ヶ所確保し、バスカーの運営規約とルールを作った。家族連れからお年寄りまで誰もが、楽しく気楽に歩いて移動できる街にする取り組みの一環だ。
中でも川崎銀座商店街での演奏は241回を数え、約30人が交代でほぼ休日に行っている。音響機材は商店街が購入。同商店街の理事長で、寝具店3代目店主の小林一三さん(46)は「商売にはならないけれど、これで川崎も銀座街も盛り上がれば、やりがいになる」と語る。
(2010年12月11日 神奈川新聞掲載 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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