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ありんこ~障害児が遊べる玩具を

作成した人形の写真
かごに盛られた本物そっくりの果物や野菜は、布や綿でできている。障害のある子どもとその親たちに、楽しく遊べるおもちゃを手渡したいと、ボランティアグループ「ありんこ」は、布の絵本、人形、動物を作っている=写真。
多摩区菅の「なごみ保育園」にトイライブラリー(おもちゃの図書館)ができ、貸し出しで使う袋づくりが、きっかけで始まった。メンバーは5人で、ミシンがけなどの役割を分担。毎週火曜日、子どもたちのことを思いながら夢中になって縫い物をする。
家族人形は、家族の中で、自分がどの位置にいるのか理解しにくい、子どものために作った。5人家族で父親、母親、自分、妹、赤ちゃん。人形の大きさは60センチ。抱っこしたり、触れたりして、自分の後に生れてきた弟や妹の関係を考えられるようにした。材料は古着や、ふとん店から分けてもらった綿や布を使う。子どもが握ったら離さないような、肌触りのいい素材にこだわっている。
毎週、活動日にメンバーと顔を合わせるのが、暮らしの中にとけ込んで「気がついてみると、もう25年も経っていたの」と代表の濃沼節子さん(59)。
今は、ドラえもんの柄の大きな袋を作っている。どんなおもちゃが入るのか楽しみだ。
(2007年4月14日 神奈川新聞掲載 市民記者・高木春子)

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