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川崎フロンターレ・ボランティア~経験生かし臨機応変に
川崎市をホームとし、サッカーJ1で活躍するプロサッカーチーム「川崎フロンターレ」。2001年当初、3000人だった等々力スタジアムの観客は今や2万人を超すまでになった。
このフロンターレの縁の下の力持ちが約300人のボランティアメンバー。なかでも高齢者20人の活躍ぶりが目立つ。チケットのもぎりは、最初に観客を迎える名誉ある仕事だと胸を張る。席に迷った人の案内や、場内の清掃など多忙を極めるが、人生経験の豊かさと臨機応変さで客のニーズに応えていく。
リーダーの多賀勇さん夫婦は6年間、この活動を続けている。「楽しくてもう、生活の一部です。仕事中は試合を見られませんが、スタジアムの歓声で勝っていることがわかるんです」。気の合う仲間同士だからトラブルもなくやってきた。活動のない日は居酒屋に集いサッカー談義に花が咲く。しかしなんといっても最高なのは試合後、サッカーニュースを見ながら家で飲むビールの味。一番うれしいのは客の「ご苦労さま」というねぎらいの一言という。
(2007年7月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)