文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >市立高津小学校「いけばなクラブ」講師中野香静さん~古希過ぎて「生きがい」

市立高津小学校「いけばなクラブ」講師中野香静さん~古希過ぎて「生きがい」

いけばなクラブの活動の様子
学校との出合いは高津駅に設けられた展示スペースに、当時小2の孫が一人で花を生け、後片付けする姿を担任が目に留めたことだった。情操教育の一環としていけばなクラブを誕生させるきっかけになり、ボランティア講師の依頼が舞い込んで6年になる。
「起立、礼、よろしくお願いします」。元気なあいさつでクラブが始まる。まずは礼儀作法の話から。「水切りして、植物の形をよく見て生けましょう」との指導を受け花に向かう生徒たち。この日の花材(葉ラン、グラジオラス、ソリダコ)をわずか30分ほどで、個性的な作品に仕上げていく。
花と向かいあって半世紀を超えた。初めは「生け花は好きではなかった」。が、師範を取ったころから興味を覚え始めた。フランスへ渡りアレンジメントを研修、視野を広げた。和洋の優れた点を織り込んだ創造性に富む作品が注目され、請われて世界各地への親善文化使節も務めた。
「人のために尽くしなさい」との父の教え通り子どもたちとの交流を楽しむ。生け花のおかげで古希を過ぎてなお「生きがいのある毎日」を送る。草月流顧問会理事。
(2007年7月21日 神奈川新聞掲載 市民記者・中村夏外厚)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業