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川崎市アマチュア無線情報ネットワーク~災害に備え情報網形成
大地震が発生、ライフラインがストップし、情報網が遮断された。いかに情報を伝達するか、大災害に備えて集まろうとの呼び掛けに応えたのは、川崎市在住・勤務のアマチュア無線(ハム)愛好家だ。
きっかけは1995年1月の阪神・淡路大震災だった。発生直後からアマ無線家が市の災害対策本部へ情報提供を行い、大活躍した事例に共感し、同年12月に会を設立した。翌年には、川崎市長と安田重雄初代会長が災害情報の協力に関する協定を結んだ。市との協定で災害活動中に人身事故が発生した場合、消防団活動と同等の補償をするというものだ。
いつでも電波が出せるよう、毎週日曜夜に会員同士で伝播(でんぱ)状態の確認を行っている。現在の会員は46人だが、より多くのハム仲間の参加により、全市的なネットワークの形成を目指す。
川崎市総合防災訓練に参加する=写真。9月1日午前9時~11時半の間、初の試みとして短波帯を使用して遠方の一般のアマ無線局との交信により防災啓蒙を図る。
(2007年9月1日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)