ホーム>最新ニュース一覧 > 市民発 >里親ファミリーグループホーム~生みの親に代わり養育
里親ファミリーグループホーム~生みの親に代わり養育
麻生区の霜倉博文・妙子さん夫婦(写真は博文さん)が、里親ファミリーグループホームを設立したのは10年前。「里親」とは事情があって親元で暮らせない子どもたちを、生みの親に代わって養育する「育ての親」のこと。
2人とも元児童養護施設の職員だ。「施設では休日にごろ寝する父親の姿を子どもたちに見せることができません。朝出勤して夜帰宅する大人の姿を見る機会のなかった子もいる。多くの子が当たり前の日常生活を知らずに成長し、そのまま家庭を持つことになります」と博文さんは言う。
ホームを始めた理由は、子どもたちにありのままの「家庭」を見せたかったからだ。現在小学生から高校生まで5人の里子と2人の実子と暮らす。「大家族なので料理はたいてい大皿料理。食材は宅配でまとめ買いするものの、足りなくて毎日買い物に走ることもしばしばです」と妻の妙子さん。家事は大変だが、子どもたちに手伝ってもらいながら楽しんでいる。
(2007年9月22日 神奈川新聞掲載 市民記者・船矢佳子)