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自転車と共生するまちづくり委員会~街に広がる声掛けの輪

活動の様子
点字ブロックの上に自転車を止める若者に「こっちの駐輪場が空いていますよ」と声を掛ける。「自転車と共生するまちづくり委員会」が武蔵小杉駅周辺で月2回行う「呼びかけ運動」=写真=だ。メンバー20人が駐輪場の案内看板を駅やスーパーに取り付け、チラシを配る。「自転車が好き、ルールを守るあなたが好き」がスローガンだ。
中原区は平たんな道が多く自転車が走りやすい。しかし自転車で道路がふさがれ、消防車や救急車が入れない事態も起きた。放置自転車防止活動への協力の声が町内会、商店街、スーパー、企業と次々上がった。
制服姿で駆けつける店員、背広を来た会社員らが黄色の帽子に黄緑色のベストを着けて街頭に立つ。粘り強い呼び掛けに放置自転車は減っていった。地域ぐるみの活動は注目され近隣へと広がっている。
「6年前の活動当初は、増え続ける自転車に途方に暮れた」と話す委員長の芳賀誠さん。今は地元の仲間たちと「駐輪場をもっと増やしたい」と策を練っている。
(2007年10月13日 神奈川新聞掲載 市民記者・高木春子)

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