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矢上川で遊ぶ会~都会の川と向き合う

矢上川にて活動の様子
胸まである胴長の長靴を履いて冬の鶴見川に腰まで立ちこむ。足で川底を探り大きな網に魚やエビを捕らえる=写真。かつて都市河川で最も汚いうちの一つとされた川で、テナガエビ、マハゼ、ビリンゴなど、この日は9種類の生き物が見つかった。
宮前区を水源とする矢上川が、鶴見川と出合う「みくりワンド」。毎月第2土曜、「矢上川で遊ぶ会」のメンバーが網や飼育ケース、ごみ収集袋を持って集まって来る。
ほぼ毎回のごみ拾いの後は「ワンド」と呼ばれる川のよどみで参加者たちが生き物探しを楽しむ。そしてメンバーによる解説の後は、もといた場所にそっと返される。
周囲はほとんどコンクリートの護岸が施され、土が露出した土手すら見当たらない。わき水の澄んだ細い流れがあり、植物が茂り、生き物たちがにぎわう。この場所がまるで奇跡のようだ。
奇跡に気付き、この場所を守る人たちがいる。
(2008年1月19日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐川麻理子)

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