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川崎河川漁業協同組合~外来種放流防止訴え
「外来種の魚の無断放流は罰則6ヶ月以下の懲役、10万円以下の罰金又は併科」(神奈川県内水面漁業調整規則34条)となっている。が、多摩川に水温や川の環境から判断して、いるはずのない魚種のブラックバスやブルーギルがすむ。
10年ほど前から目に付き始めた。釣り人のために持ち込まれた繁殖力の強い外来種が湖などに放たれ、増水時に川に流れ込んだか、ペットとして飼われていたものが無断放流されたものらしい。問題は、外来種の魚による病気や他の魚が食い荒らされて、生態系に支障が及ぶ恐れがあることだ。
苦心の活動が実り、天然のアユが戻った多摩川を注意深く見守るのは、川崎河川漁業協同組合(井口文夫組合長。TEL:945-7143)だ。昨年秋、多摩区の稲田公園内に“おさかなポスト”を設置、「外来種は無断放流をせず、このポストに入れて」と呼び掛けている。集まった外来種は殺さずに、教材にしたいという小学校に無料で貸し出す。各地から問い合わせが寄せられている。一石二鳥だ。
(2008年4月12日 神奈川新聞掲載 市民記者・中村夏外厚)