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紙芝居師 加藤雄大さん~等々力緑地に笑いあふれ

紙芝居ライブの様子
「まだー?あと何分?」。待ちきれない子どもたちが騒ぎ出す。合図の太鼓が鳴ったら始まりだ。等々力緑地では毎月第4日曜に、紙芝居ライブが行われている=写真。
幼稚園での経験を基に、もっと広い世界で演じたいと紙芝居師になった加藤雄大さん(37)。大阪のセミプロのもとで修行を積み芸に磨きをかけた。「紙芝居ユーダイ座」を立ち上げ、今や弟子入りを希望する者も多い。公演の合間を縫っては、多摩川の河原で向こう岸に向かって大声を出す練習や、新作紙芝居を書く忙しい日々だ。
公演の演目は、その日の天気や客層から一瞬のうちに決める。登場人物になりきり、思いっきり泣いて笑って語ると、子どもたちもいつの間にか物語の中。受けがよいのは「黄金バット」や怪談もの。そのときに応じたアドリブが出る。
「風と雨に弱いのが紙芝居屋」と笑う雄大さんの夢は、子どもだけでなく、その親、おじいちゃん、おばあちゃんと世代を超えて楽しめる町の紙芝居屋になることだ。
(2008年5月10日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)

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