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麻生プレーパークを創る会~遊ぶことは生きること
「常設のプレーパークは行政の力なくして私たちだけではできない。だが、大人の意識を変えれば、自然に恵まれた区内各所につくれると考え始めた」と代表の塚田五月さん(46)は言う。
きっかけは市民館の自主企画だった。一昔前、子供は空き地や里山で自分たちのペースで生き生きと遊んでいた。安心・安全を求める最近の風潮の中では、当たり前の機会がなかなかない。そんな自分の子や孫を危ぶむ人たちが集まった。
昨年、学習会から始め、一日プレーパークを2度開催。今年は支援団体と組んで4回実施し、多く人を集め体感してもらう。4月に行った一日プレーパークでは、秩父の通過儀礼という記録映像を子供と一緒に見た後、追体験をして遊んだ=写真=。別の回では、雨のため開催を懸念する大人もいたが、泥んこになって遊ぶ子を見て協力してくれた。
「子供にとって遊ぶことは生きること。生きる力は知識から育つのではなく、体験の中から生まれる」。4人の子の母たる代表の実感だ。
(2008年6月7日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)