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古沢の田んぼ~地域に学ぶ自然学ぶ場

田植えの様子
新百合ヶ丘駅から少し歩き、激しく車が行きかう幹線道路からほんの数歩入ったところに、谷戸(やと)に囲まれた田畑がある。
麻生区体験農業実行委員会の呼び掛けで集まった参加者らが、春の苗作りから秋の刈り入れ、そしてもちつきと、地元の農家から借り受けた「古沢の田んぼ」を約1年かけて育てていく。
この日は田植え。ワラで縛られた苗が、宙を舞って田んぼのあちこちに落とされる。素足で入る田んぼの思いがけない冷たさに、思わずあげる声。200人を超える人たちが順番に列をなして一苗一苗それぞれの手植えがされていく=写真=。
「ここにタニシがいるよ」。田植えの合間に、小さな水路に手を入れ、カワニナ、タニシ、ミミズ、アマガエルをつかみあげる子どもたち。
ここもまた、わずかに取り残されたかけがえのない場所。
風にそよぐ植えられたばかりの苗の列。そのすぐ向こうには木々の間にマンションや住宅が間近に迫る。
(2008年6月21日 神奈川新聞掲載 市民記者・佐川麻理子)

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