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上平間第二町会高齢社会部~お年寄りと心通う町へ

見回り活動の様子
 「こんにちは」と89、86歳の夫婦2人住まいの家を訪ねた=写真=。リーダー13人が地域連絡員を連れ、担当区域の近所のお年寄りを毎月数度見回る活動の一環だ。いつしか心が通うようになり、1時間も話し込むこともあるという。
多摩川沿いの田畑地が戦後約1300世帯の木造住宅密集地帯になり、やがて独居老人が目立つ町会になってきた。6年前、町会が高齢社会部を設置、独自対策に乗り出す。
「反対の声もあったが、強引にしなければならなかった。意見を出してもらいリーダーを指名した」と初代部長は述懐する。1年間、月2回の準備会合を重ねた。問題はプライバシー。課題を残しながら、申し込んだ185世帯225人を見守る情報網をつくり、民生委員も巻込んだ。
無常にも風呂で死後発見という事もあったが、家で骨折して動けなくなった人や栄養失調の人の命を救う事もあった。
「この見回りと防災ネットワークをつなげ、安心・安全の町会にしたい」と山上正町会長(74)は話す。
(2008年7月12日 神奈川新聞掲載 市民記者・高橋喜宣)

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