文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >伴走伴走(バンバン)クラブ~障がい者に走る機会を

伴走伴走(バンバン)クラブ~障がい者に走る機会を

視覚障害をもつランナーと伴走する様子
視覚に障がいを持つランナーにとって「伴走者がいないから走れない」というのはつらい。そんな悩みを解消するため、バンバンクラブ(沖本武代表=写真右=)は走力や性格を考慮して、ランナーと伴走者の組み合わせに細心の気配りをするユニークな「マッチング制」をとっている。
ランナーと伴走者の双方から、メールを通して毎週水曜日までに、土曜日ごとの練習会への参加表明をしてもらい、マッチングを事前に提示し、走りたい視覚障がい者に安心を提供している。
「体調は?」「ペースは速すぎませんか?」伴走者は相手を気遣い、路面や周囲の変化を的確に伝えながら輪にしたロープをきずなに、相手を安全に誘導する。走りを楽しむことで伴走者も長続きする。視覚障がい者にも走る機会を設け、目標タイムを設定するなど自己実現の場にしてもらおうとの思いで始めたクラブ設立から3年。メンバーは約350人。7割が伴走者だが、ランナーたちの多様な要望にこたえるにはまだ伴走者が足りないのが実情だ。
(2008年8月2日 神奈川新聞掲載 市民記者・中村夏外厚)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業