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なごみトイライブラリー~遊びながら学んで育つ
「キューピーさん風邪ひいちゃったの~」と女の子。「あら、それじゃあ」とすぐに毛糸の帽子をかぶせてもらった。窓際の小さなベッドでは生後2ヵ月の子どもが、ひたすら手足を動かしている。男の子の「おしっこ!」の声に「はいはい」と近くにいた人がごく自然に応答した。
障がいのある子どもが楽しく遊べるようにと始めた「なごみトイライブラリー」=写真は開設して28年。今では地域の子育て支援の場に開放され、たくさんの人たちが出入りする明るく開放的な施設だ。障がいのある子もない子も、大好きなおもちゃで一緒に遊びながら共に育つ。親にも子育ての悩みや相談・情報交換の場となっている。
おもちゃは成長する子どもの感性や想像力、情緒の発達に欠かせない。気に入ったおもちゃは、布製の貸し出し袋に入れて借りて行くこともできる。「ここはやさしさ・楽しさ・懐かしさと出会えるところ」と担当の馬場クミさんは話す。褐色になった古い木製のおもちゃは、今でもとても人気があるという。
(2008年11月8日 神奈川新聞掲載 市民記者・菅原登志子)