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パーチェム~外国人労働者の自立へ

カウンセリングの様子
ラテン語で「平和」を意味するパーチェムは、カトリック鹿島田教会を拠点に活動している難民移住者の支援組織である。
言語や文化の違いなどさまざまな壁に阻まれ困窮している外国人労働者は大変多い。賃金不払い、オーバーステイ、出産、病気、ほかにも教育、人権問題などで深刻化の一途をたどっている。 それらの問題に対し日本語、スペイン語、タガログ語、英語、ベトナム語による相談や、多言語によるFAXニュース送信で役に立つ情報を提供している。フィリピン人カウンセラーのリアユーヘニオさん=写真=は「特に力を入れているのは彼らへの自立支援プログラムです」と語る。
帰国後も家族と安定した生活を送れるよう、養鶏場や有機農業などの事業の起こし方、稼いだお金の使い方、必要な資金をためる方法などを学ぶ。
難民移住者が長い間、家族と離別し懸命に働きお金をためて帰国しても、母国には職がない。自分で仕事を起こさなければ新しく生活を築き上げるのは大変なことであるという。自立支援プログラムのパンフレットには大きく「光り輝く明日に向かって」の文字が書かれていた。
(2005年3月5日 神奈川新聞掲載 ボランティア記者 町田 香子)

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