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カラカサン~女性への暴力 根絶願い

女性二人が料理をしている写真
カラカサンとは、フィリピンのタガログ語で「力」という意味だ。夫からの虐待を受けて体も心も傷ついた女性たちの居場所=写真=である。 悩みを打ち明け、相談し合い、力を得て自分を取り戻すことを願って命名した。フィリピンを中心に、アジアからの女性が多い。
結婚前は優しかったのが、結婚や妊娠を境に豹変(ひょうへん)し、暴力を振るう日本人の夫がいる。子供のために我慢しようとしたが、こらえきれず逃げだした人や離婚した人。あるいは夫が亡くなったとき、夫の家族や親せきから妻として認められず、家から出ることを迫られた人もいる。日本人同士の結婚でも暴力はある。妻への暴力は全女性の共通の問題であると、共同代表の西本マルドニアさんは語る。
「なぜこんなに暴力を振るうのだろうと思いました。でもよく見ると、その夫も暴力を受けて育ったケースがよくあります。家庭の問題です。物は豊かでも心が育っていない。社会の問題でもあると思います」
女性共通の問題だから、国籍や民族に関係なく、ともに手をつないで活動しようと、西本さんは力強く語った。
(2005年4月9日 神奈川新聞掲載 ボランティア記者 佐藤 葉)

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