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農(みのり)の寺子屋~授農ボランテイア育成
「農(みのり)の寺子屋」は農家の人たちを助けて補助的に農作業に参加する、援農ボランティア育成のための研修会である。
現在は農家の人を講師に基礎を学習中で、来年から本格的にボランティアを始める予定だ。名称は江戸時代、子どもたちが学んだ「寺子屋」にあやかった。農業技術を年齢や職業にかかわらず学ぼうという意味をこめている。
「野菜にはね、育てる楽しみと収穫する楽しみ、食べる楽しみがあるんですよ」というのはあるメンバー。取材当日は「のらぼう」をはじめ、数種類の野菜の収穫実習=写真=だった。
「のらぼう」とは菅地区を中心に生える川崎の地場の野菜である。やわらかく鮮やかな緑の葉で、形も味も菜の花に似ている。
「土って気持ちいいんですよ。触れているだけで癒されるんです」とはまた別のメンバー。その土から小さな芽が出て葉が伸びていくのを見るとき、「ああ、こんなふうに成長していくんだ」と植物の持つ生命力に感激するという。
(2005年5月21日 神奈川新聞掲載 市民活動センター・船矢佳子)