ホーム>最新ニュース一覧 > 市民発 >おやじ考~構えず楽しく自己挑戦
おやじ考~構えず楽しく自己挑戦
「おやじ考」には32人の元気なおやじがいる。麻生市民館主催の家庭学級に参加したのを機に結成して14年。会員は40代から70代で、50代が大半だ。
活動理念はない。求めるのは「酒と好奇心と向学心」。 月1回の活動内容は近所の居酒屋で生まれる。赤ら顔のメンバーが決めた企画はどれも面白い。なかでも、模擬店で作る手抜きうどん、手抜き焼そばの「手抜き」シリーズは大好評=写真は5月14日のハーブまつり。
ならばと劇団手抜き座、テヌッキーズ合唱団までつくってしまった。できることをできる時に好きなだけやる。肩の力も手の力も抜き、自然体で地域と付き合っていこう。この気楽さが「手抜き」だ。そんな遊び心も忘れず、構えず楽しく自己挑戦、これがおやじ流だ。
もうすぐ「団塊の世代」が地域に戻ってくる。その受け皿に今こそ「親父(おやじ)力」を生かそうと意気込んでいる。「人とのつながりは何千万もの財産をもつのと一緒なんです」。そう話す矢澤耕一会長(64)の目標は「小学校区に『おやじの会』をつくること」だ。
おやじたちの挑戦は続く。
(2005年6月18日 神奈川新聞掲載 市民記者・三木 規伊)