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学び場・月桃~「学ぶ」意欲に支えられ
沖縄では民家の庭先や道端にふと目に留まるように咲いている花、月桃(さんにん)。学び場・月桃は、学びたい人たちにふと目に留まるようなそんな存在になりたいと願って昨年9月に誕生した。
戦争、貧困、病気などの理由により義務教育が未修了の人や不登校などにより基礎学力に不安がある人たちの学習支援をしている。
また、日本に来たばかりで日本語がよくわからない外国の人たちにはまず、会話ができるようになってもらう=写真。授業は毎週土曜日の午後2時間、ボランティアの講師が担当し、教科書のコピー代以外費用はかからない。ここで学ぶ人たちは皆、学習意欲が高くそのパワーには講師たちも受講生から教えられること、学ぶことがたくさんあるという。
会の代表大塚史織さんは、学童期の事情で学ぶ機会のなかった日本人から「ずっと、こういう場所を探していたんです。」と言われたとき、「やっていて良かった」と実感し「将来は平日にもクラスを開き、今まで教育を受ける機会に恵まれなかった人や日本で暮す外国の人たちの力になり、ともに喜びをわかちあっていきたいと思います」と語った。
(2005年6月25日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田 香子)