文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >紅花グループ~染めの文化を伝えたい

紅花グループ~染めの文化を伝えたい

ハンカチ染めをする3人の女性の様子
中原市民館の料理室。NPO法人「きもの文化・歴史風俗研究会」を母体とする「紅花グループ」の指導で、ゴム手袋をした主婦10人が黄色の染料でハンカチを黄染めしている。染液の中で生地を丁寧に動かす。どんな色になるのか興味津々の様子だ。
黄染めから紅染めへ。染色後、縛り口をほどくと割りばしや糸で作った模様が白く現れ、白のハンカチが山吹色やピンク色のハンカチに生まれ変わった。「初めてだったけど、染色中も紅花の香りが立ち込めて気持ちよく染められました」と参加者は笑顔で話す=写真。川崎市には昔、江戸で紅花の商いをしていた人が住んでいたという。その歴史ある地で育てた紅花で、紅花染めの伝統文化を伝える人や手法・技術を養成する文化活動の一環として開いた。「一つの植物から二つの染を楽しむ。これが紅花染めの魅力です」と代表の尾崎弘子さん。
活動の柱として小学校への総合学習の講師も務める。スタッフの上原京子さんは「花のぬくもりを知ってほしいんです。今回、親の参加を募ったのも親が子に自然観察させるゆとりをもってほしいから。学んだ技術を子に教え、子が友達に教える。そんな広がりのある授業を望んでいます」と語る。
(2005年7月23日 神奈川新聞掲載 市民記者・三木規伊)

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業