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花火大会清掃ボランティア~力合わせ再びきれいに
夏の風物詩である「多摩川花火大会」=写真。大会の翌朝7時に、河川敷清掃活動のため、大勢のボランティアが集まる。その活動に、昨年はカリタス女子中学高等学校(多摩区中野島)の高校1年生5人が参加した。
彼女たちと河川敷清掃とのかかわりは、学校の課題で夏休みに奉仕活動をしてリポートを提出するためだった。ボランティア情報紙などから自分で奉仕活動を探し、時間や条件から「これなら自分たちにもできる」と単純な気持ちで参加した。
しかし、実際に河川敷のごみを見たとき、あまりの量の多さにショックを受けた。たばこの吸い殻の多さには、あらためて火災も心配になった。ごみで川原が汚れるのには怒りさえ感じ、「今度自分が花火大会を見に来ても、ごみは出さないようにしよう」と心に決めた。
熱くなった砂地の小さなごみをかがんで拾う作業はかなりきつい。それを猛暑の中で続けた後、本部の人の「ありがとうございました」の一言はとてもうれしかった。大勢の力でまたきれいになった河川敷を眺めながら、「ごみを捨てる前に、掃除する人が必ずいることを想像してほしい」と訴える。
(2005年8月6日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)