文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >移送さいわい~信頼ある車いすの送迎

移送さいわい~信頼ある車いすの送迎

車いすに乗せたまま車に乗車させている様子
「移送さいわい」は車いすでの外出を手伝う団体で、現在メンバーは19人。幸区社会福祉協議会が1998年に主催した「移送ボランティア講座」の修了生のうち10人で発足した。月15~30回、幸区社協が所有する車いす対応の車両を運転し通院などの送迎にあたっている=写真。

道路に凸凹があれば道を選び、リフトが着地する時は一度リフトを止め衝撃を和らげるなど経験から学んだ技術でより利用者にとって安全で安心な対応を心がけている。同じ利用者と何年も送迎を続けるうちに信頼関係が生まれ、ある利用者の妻は「家族だけではできないことを助けていただき、ただ感謝です」という。
前会長の井浦輝久雄さんは「喜んでもらえるのがうれしい」と言う。妻も「人の役に立ち、喜ばれるからいいじゃない」と声援を送る。会の仲間と花見や暑気払いで交流するときが一番の楽しみだ。だが、仲間にも高齢化が…。自分が定年を迎えてからこの活動に出会ったように、地域の退職者の参加を井浦さんは期待している。
(2005年9月17日 神奈川新聞掲載 市民記者・青木美貴子)    

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業