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障害者総合美術作品展の会~バリアー超える作品群

絵画を作成している様子
心身障がい者の文化活動環境の拡大を目指す「障害者総合美術作品展の会」(岩谷継雄代表)が、11月18日から作品展(中原市民館ギャラリー)を開く。「健常者と違う視線で表現した作品を制作過程も交えて紹介するつもりです」と担当の中村みいこさんは初の企画に意気込む。

今年1月、中村さんは福祉に携わるなかで作業所の給料が低い実情を知った。と同時に美術に興味のある障がい者が多いことに気づく。「みんなの作品を職業に結びつけたい」。仕事仲間に声をかけ、スタッフを集めて3月に結成。在宅、養護学校、施設等に作品を募った。
出展者の一人、鈴木明日香さん=写真=は脳性まひの障がいがある。子どものころから絵が好きで、描く時はヘルパーの手を借りて何度も色を作り直し、柄先にスポンジをつけた筆を口にくわえて優しい色調で花や風景の絵を描く。鈴木さんにとっての美術は「自分を表現するもの」だと言う。
スタッフは多くの出展者に接し、開催への意欲を燃やしている。「これは第一弾。障がい者の芸術に対する社会的認知度を高め、障がい者は特別な存在ではなく、ともにこの社会に生きていることを伝えたい」と中村さんは語った。
(2005年10月29日 神奈川新聞掲載 市民記者・三木規伊)    

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