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ジャパン・ベースボール・アカデミー~野球を通じて夢を持て
読売ジャイアンツや中日ドラゴンズで活躍した元プロ野球選手の江藤省三氏(63)が、2004年に川崎市麻生区でNPO法人ジャパン・ベースボール・アカデミー(JBBA)を設立した=写真。野球を通じての子どもの健全な育成を目標に、プロ野球の現役やOBによる野球教室の開催や、指導者を対象とした講習会などの活動が中心だ。
江藤理事長は「とにかく野球を好きになってほしい」と言う。そうなればプレーがさらに面白くなり、練習への意欲が出て、技術も向上し、その結果、もっと野球を好きになる――。こんなサイクルができたら、その中から目的や目標が生まれてくる。これがJBBAの狙いで、中には将来、プロを目指す子が出てくるかもしれない。目標や夢を持てない子どもの多いことが、犯罪の低年齢化やフリーター増加の要因だと江藤氏は考えている。「それには、自分には野球しかない」とにっこり笑った。
夢は地域の活性化で、野球教室や交流試合がイベントとして定着すること。子どもたちの親も巻き込み、応援者も増えて、地域ぐるみで“お祭り気分”で楽しめればと願っている。
(2005年11月12日 神奈川新聞掲載 市民記者・青木美喜子)