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デフ・パペットシアター・ひとみ~心からの言葉伝えたい

人形劇の練習の様子
「デフ・パペットシアター・ひとみ」は耳の聞こえない人と聴者(健聴者)が、互いに力を合わせて公演活動をしている日本で唯一の職業人形劇団である。今年で25周年を迎えたこの劇団の母体は、「ひょっこりひょうたん島」で知られる人形劇団「ひとみ座」である。
耳の聞こえない人も聴者も同じように親しめる人形劇をつくることが目標だ。無言劇や、せりふの代わりに手話や漫画の吹き出しのようなプラカードを用いたり、パントマイムなどのボデーランゲージなどさまざまな手法を使っている。現在、メンバーは制作者と役者で12人。そのうち3人が耳の聞こえない人である。「お客さまを楽しませたい」という強い思いから自ら営業に回る。各地の手話サークルや人形劇団、ボランティアなどの団体と協力し地元の諸活動とつながり、観客を増やしている。
「公演をすることによって、町の活性化に役立ちたい」と代表の善岡修さん=写真左=は話す。
「町にパワーがなければ、人はパソコンやビデオなどにかじりつき外に出ない。家に引きこもらず外の劇場という空間で、同じ芝居を見ればコミュニケーションのきっかけにもなる」。全国各地の熱烈なファンがこの劇団の活動を支えている。
(2005年11月26日 神奈川新聞掲載 市民記者・町田香子)   

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