文字サイズ 背景色

ホーム最新ニュース一覧 > 市民発 >ジェントルハートプロジェクト~できることは必ずある

ジェントルハートプロジェクト~できることは必ずある

パネル展示の様子
1998年7月、「優しい心が一番大切だよ」という言葉を残して小森香澄さん=当時(15)=は自殺した。高校でのいじめが原因だった。「香澄の心を一人でも多くの人に話していく」。両親の活動は賛同者を呼び、2003年3月、特定非営利活動法人(NPO法人)「ジェントルハートプロジェクト」(小森新一郎代表)を設立。同じ境遇の親たちと全国の学校や公共施設で講演やパネル展示を行う=写真。今は年間90校近く、延べ6万人の子供に優しい心と命の大切さを伝えてきた。
自殺者は年間3万2000人。うち10代の自殺者は約600人に上る。「いじめを食い止められるのは、その苦しみを知っている者、それを想像できる大人や教師がつながればできることは必ずあるはず。この活動は、すべての大人にできることがあると思っています」と香澄さんの母の美登里さんは語気を強める。
一人一人の小さな声が子の命を救う大きな力になる。その力を集めようと18日、ミューザ川崎で「第2回ハートフルコンサート」を開く。「すべての子供が幸せに生きられるように」。そんな思いを託している。
(2006年3月11日 神奈川新聞掲載 市民記者・三木規伊)   

(C) 2022 公益財団法人かわさき市民活動センター 
市民活動推進事業